メモリ64MBのHDD無しノートPCをTiny Core Linuxでなんとか使ってみる

スペック

HDDが壊れて20年近く放置していたWindows 98時代のノートパソコンPresario 1906をTiny Core Linux 7.2で復活させてみた。スペックは以下のような感じ。

  • メモリ: 64MB
  • CPU: Mobile Celeron 266MHz
  • HDD: 無し!
  • USBブートは出来ない!
  • 付属のWindows 98のリカバリCDは何故か捨ててしまっていた。

20年前はこのスペックでも表計算もメールもインターネットも出来ていたのだから不思議だ。

Tiny Core Linuxについて

  • 公式HP(version 7.2 が最新)
    http://www.tinycorelinux.net/
  • Into the core (PDF)
    http://www.tinycorelinux.net/book.html
  • 日本語版
    https://ja.osdn.net/projects/tinycore-jp/
  • 日本語化。リマスタリング
    http://asu.ac.jp/hachi/v3/tinycore51ja-html

Into the core という本(PDF)はよくまとまっていて、はじめからこれに目を通していれば無駄な時間をもっと節約できたかもしれない。

あとブートCDのリマスタリングもやれるようにすればハードディスクの無いPCでも活用の幅が広がると思う。起動オプションも毎回指定しなくても済む。

今回、内蔵のHDDはなかったが、Tiny Core Linuxは、HDDに配置されたファイルシステムを参照しつつ動作することもできるようだが、メモリ上にに配置したファイルシステムを参照する方法(frugal install)を推奨しているように思う(※)。

※2017-04-21訂正:frugal install 以外のUSB-HDD、USB-ZIPというオプションがどういうものか試していない。

構成

  • Tiny Core Linux CD
    HDDがなく、USBブートもできないのでTiny Core Linuxを毎回CDブートして使う。
    起動時に毎回「home=sda1 opt=sda1 tce=sda1 waitusb=5 xvesa=800x600x24」 を指定。このうちwaitusbは起動時のメニューの2番めを選べばはじめから指定されている。tceオプションでパッケージの保存先を指定できるがあえて指定しなくても自動で認識するような気がする。xvesa の指定も一度やればホームディレクトリの.xsessionに登録される。そうなれば、「home=sda1 opt=sda1」だけで十分。
  • SDカード&USBアダプタ
    HomeやTCE(パッケージ)の保存用に2GBのSDカードを100均で買ったUSBアダプタで使う
  • スピーカー
    OlasonicのDAC内蔵のたまご型USBスピーカー。これとSDカードをつなげるためのUSBハブも使った。
  • PCICMAカード
    LAN接続にはCorega PCG-TXDとかいうPCICMAカードを使う

設定

パッケージ

HP上ではTCE(Tiny core extension)と表記される。

CDブートでも、パッケージは起動時にHDDやメモリ上にtceというフォルダがあれば、そこにあるonbootファイルを見て指定されたパッケージを読み込む。onbootファイルは手動でも編集できるが、appsというパッケージインストーラで必要なパッケージをonbootとしてインストールすれば書き込まれる。書き込まれないこともあったりするような気がする。そんなときは手動で書き加えればよい。

以下のパッケージをインストールした。

  • alsa.tcz、alsa-config.tcz
    サウンド
  • xmms.tcz
    mp3、ストリーミングラジオ再生
  • feh.tcz
    画像ビューア。スライドショー。画像は前もって小さくしておかないと画像を開くのに時間がかかってしまう。画像のリサイズはmogrifyコマンドを使った。スライドショーは以下のような感じで実行。
    > feh -D 10 -g 640×480 -B black -Z *.jpg &
  • 日本語表示、特に設定しない。
  • キーボード配列 kmap.tcz
    /opt/bootlocal.sh に以下を追記すればよい。
    > loadkmap < /usr/share/kmap/qwerty/jp106.kmap

ハードウェア関連では、特に設定の必要はなく、すぐに音も出たし、ネットワークも問題なく接続できた。

設定の持続(persistence)

起動時にオプションで opt でHDDやメモリを指定すれば、/opt以下の .filetool.lstでバックアップ対象を指定したり、bootlocal.shなどで起動の際に実行するコマンドを設定できる。

バックアップデータが多いと時間がかかるので、homeやoptは、HDDやUSBメモリを使うようにし、バックアップしないようにした。

結果

結果としてmp3の再生と画像のスライドショーくらいは出来た。

他にも、以下のようなアプリや活用法はもうすこしスペックの高いPCが手に入ったらやってみたいと思う。結局メモリが足らず「no space 〜」というエラーが出て出来なかったものだ。Youtube関連は基本的に音声のみの再生。

  • MPD(Music Player Daemon)
    これとリアルタイム仕様に再構築したカーネルで高音質なPCオーディオを楽しむのが人気らしい。
  • Mopidy
    pythonでできたMPDのようなもので、Spotifyが聴ける。
  • youtube-dl 「youtube-dl <URL> | mplayer – 」で聞けるらしいがyoutube-dlはpython製だがpythonがそもそも入らなかった。
  • VLC PlayerでのYoutube再生
    VLC Playerが入らなかった。
  • dosbox
    これは全然試していない。
  • 日本語化。メモリ足りなくなりそうだったので試していない。

「入らなかった」というのは、一応インストールされるかに見えるのだがライブラリが十分に入ってなかったり、起動時にメモリ不足のエラーが出てしまうというような状況。

何度も再起動を繰り返しているうちに、いいかげん廃棄してあげたほうが良いのかなと思ってしまった。

 

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